DoX

2021
ビデオインスタレーション、段ボール箱、スマートフォン、PC、来場客、他

Description
ウーバーイーツなどの配送サービスをモチーフにプロジェクトを企画した。

ゲストを募り、展示用の部屋を訪れてもらった。別室に控えるオペレーターが室内に設えてあるパソコンのチャット画面を通じて配達して欲しいものを尋ね、ゲストはその時の気分で飲み物や食べ物などをオーダーできた。街頭で待機しているパフォーマー（太湯）がそのオーダーをオペレーターから受け、高円寺の街中を適切な店を探して歩いた。
パフォーマーは街中の様子をライブ配信しているカメラが仕込んだダンボール製の配送ボックスを背負い、部屋の中のゲストはその様子を壁面にプロジェクションされた映像を観ることができた（ゲストの居る室内は配送ボックスの中の様子に見立てている）。
買い物を済ませたパフォーマは、オーダー品を届けるためにやがて部屋に戻ってくる。ドアベルが鳴り、ゲストがドアを開けると、そこには配送ボックスとオーダー品が置かれているのみでパフォーマーはいない（ゲストが壁面に投影された映像から目を離してドアを開けるまでのわずかな時間に、パフォーマーは姿を隠す）。

消費というテーマを、ライブ映像と姿の見えない配送サービスという体験を通じて可視化を試みた。